アスファルト防水のトーチ工法とは、屋上に防水工事を施工する際に、トーチバーナー(火おこしから炙り料理まで幅広く使える使用範囲の広いバーナー)による溶着施工を行う工法です。防水層をつくる材料として、合成繊維の不織布などをつかって、両面にアスファルトをコーティングした2.5ミリから4ミリ程度のシートを使用することになります。
これまで使われていたアスファルト防水工事では、釜でアスファルトを高温溶解させる必要があり、においや危険性などの問題が起こっていました。
ですが、トーチ工法では、アスファルトルーフィング材をトーチバーナーで溶着させるので、熱や煙などが発生しないので安全です。シート同士を結合させる際にも、隙間がない状態で溶着させることができます。そのため、水がもれにくく、優れた防水効果を発揮することができます。
トーチ工法は、アスファルトシート防水工事の標準仕様として採用されています。とくに、環境問題が大きく注目を集めるようになってから、トーチ工法にも注目が集まり、多くの現場で採用されるようになりました。